ROEの見方
ROE(自己資本利益率)は、高ければ高いほど経営効率のよい会社と評価することができるでしょう。なぜならROEが高いということは株主の資本を効率的に活用しているとみられるからです。
アメリカでは機関投資家による株式投資が増加し、株主構成のなかに機関投資家の占める割合が高くなってきました。
機関投資家が「投下した資本に対し、企業がどれだけの利潤を上げられるのか」という点を重視したことも背景となって、ROEは最も重要視される財務指標となってきています。
実際、欧米では株主重視の経営が徹底しているので、ROEをいかに高めるかが経営陣にとっても課題となっているともいわれています。
一般的にはROEが5~7%程度ならなかなか見所があり、10%以上であれば非常に効率のいい企業であるといわれています。
ただし、このような画一的な見方は常に通用するとは限りません。
たとえば、新興企業で、今は利益が出ていないけれども、将来は好利益を期待できるケースもあります。
このようなケースにはROEは決して良い評価は出ません。
しかし、こういった設立間もない企業というのは注目されているとすでに将来への期待から投資家がこの企業の銘柄を買う動きに出ていることもあり、ROEは低くてもすでに株価が上がってしまっているというケースも生じてきます。
また、借入金があまりにも多額だと、ROEが極端に高く計算されることがあります。つまり、企業の借入金が多いと、総資産に占める株主資本は相対的に小さくなるのでROE自体が高くなってしまうということです。
こういったことからも株式投資をする上ではROEだけで判断することなく総合的な指標のうちのひとつとしてROEを活用すべきだと言えます。